2007年7月4日水曜日

2007年4月15日(日)第3回上映会報告

 この日は市長・市議の選挙のスタートと重なりましたので、参加できない方も何名かおられました。
 最初の上映作品は「若い心の詩」(昭和44年・1969年)55分の作品です。このドキュメンタリー映画は浜田さんの代表作といってよく、昭和32年・1957年から盲学校の子どもたちを12年間撮り続けた8ミリフィルムをもとにつくられました。小・中・高校生と成長していく子ども達の中に、盲目のフォーク歌手として世に出る長谷川清志が記録されています。子どもたちが一つ一つ課題を乗り越えていく姿に、大きな勇気を与えられます。音楽を長谷川が担当しており青少年映画賞などその年の賞を総なめにしました。

 次に「パソコンの中見ちゃった」は平成14年・2002年の作品ですが、パソコンのハードとソフトを小学生が理解しやすいようにまとめられています。子どもたちがパソコンを分解し中身を把握していく映像は,子どもたちが本来的にもっている好奇心を映し出しており、大人にとってもパソコンを大変身近に感じさせてくれます。

 三本目の「集団保育と幼児の発達」は昭和50年・1975年の作品ですが、幼児は母親が抱きしめて育てるべきという世間一般の考えに対して、集団保育に関する理解を深める作品となっています。

☆ 神田小川町・neoneo坐で、5月19日(土)、「第二回8ミリフィルム映画祭」のなかで 
『秋の歌』『砂利のふるさと』そして、「若い心の詩」の三本が上映されました。地下鉄小川町から2〜3分のところにneoneo坐はあり、定員40席ほどの小さな劇場です。少し遅れて入場しましたが、場内に入ると「秋の歌」の鮮やかなカラーが目にとびこんできました。20名を超えるお客さんもおられ、音響もよく、場所が変わると見慣れた映像もとても新鮮でした。「若い心の詩」も熱心にみていただき、子どもたちが普段の生活で気がついたことを話し合う場面の中で、障害であることでからかわれたことを発言したところで、参加者から大きな反応がありました。最後に浜田芳子さんに清水さんがインタビューされ終了しました。また、「小型映画魂〜追悼・浜田英夫監督の50年」と題した資料も作成されていました。「私のカメラは思考を展開させる道具」「ルポルタージュ一筋に 私は8ミリファン」「ドキュメンタリーの魅力」「ヴィジョンで考える」など浜田さんが残された雑誌の記事が紹介されています。活字資料もたくさん残されていますので、今後活用していければと思います。

☆前回も紹介しましたが、この見る会の発起人のお一人の榊さんからは、できるだけ多くの方に、浜田さんの人と作品のことを知っていただきたいということで、ブログを立ち上げていただきました。これから追悼上映会にむけ準備状況や情報を共有できることと思われます。浜田英夫の映画を見る会での上映作品の紹介は
 http://hamadahideo.blogspot.com/ 2007/05/blog-post.html
浜田さんの作品録や追悼文はhttp://hamadahideo-data.blogspot.com/ ご覧ください。 

☆ 追悼上映会は9月30日に稲城市で、12月2日に調布市で行うことにしていますが、
少しずつ具体化していきたと思います。
(はまずみ)

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